当社の特徴と今後の事業展開
当社は日本で初めて国産カレー粉を開発した老舗メーカー。伝承された技術を大切にしつつ新ステージに進むため、2年前に経営ビジョンを刷新しました。特に注力するのが、より付加価値の高いレトルト商品の開発。当社の強みであるスパイスの味が引き立つフレークタイプのカレールウも可能性が広がります。またレトルト需要拡大を想定し駒ヶ根工場に新棟を建設中。海外市場も見据え自慢の品質と新たな発想で更なる飛躍を目指します。
人材に対する想い
私は2020年6月に社長に就任しましたが、新生ハチ食品を目指す改革として従来のトップダウン型の経営を見直すことにしました。将来の経営層の育成も考えて課長クラス以上に権限移譲を行い、行動や発言の範囲を広げる「ミドルアップ」型の経営に変えていきたいと考えています。これを進める上で重要になってくるのが経営層とミドル層のコミュニケーションの在り方。現場の意見を持ち寄る機会を増やすことで、業績にコミットする経営判断ができるようにします。また、商品開発は若手の意見を積極的に取り入れ、営業・製造との連携を強化します。受け身ではなく、自ら考え主体的に行動できる風土を醸成していきます。2020年卒から新卒採用にも力を入れ、年間休日を増やすなど、長期雇用を見据えた働きやすい職場作りに取り組んできました。今後もより良い職場環境づくりと従業員が誇りを持って働くことができる会社を創っていきたいと思います。
育成への取り組み
2年前に刷新した経営ビジョン「Aim to be excellent Curry Company~カレーと共に これまでも これからも」には、従業員の成長と満足度の向上を実現するという想いも込められています。そのために、従来のOJTでの教育に加えてシステマチックな研修を展開していきます。具体的には、次期課長クラスの従業員を対象に、年間10回程度のマネジメント研修を実施します。部署の垣根を超えて意見を交換しながら、チーム作りや組織運営について学ぶことが目的です。こうした研修をきっかけにまずはミドル層の意識改革を行い、続いて若手層にも広げていく考えです。また、就業規則の改定や評価制度の見直しも進めます。変化の大きい世の中ですが、時代に応じた規則や制度を定めることで、従業員全員が会社と共に成長できる体制を整えていきたいと思います。