当社の特徴と今後の事業展開
特殊精密加工を得意とし、自動車・医療業界など、試作、量産から金型まで製造する当社ですが、近年は3D金属プリンターを活用し次世代のモノづくりを追求しています。ITとの連動に加え常識に捉われない発想が何より大事。例えば保管場所に困る金型や生産中止となったレア部品などの製造データをクラウドで管理する「デジタル倉庫」を開発。いつでも簡単に3Dプリンターで再現できるモノづくりに新たな価値が生まれそうです。
人材に対する想い
ヨーロッパではすでに3D技術を活用したモノづくりが浸透しています。日本では3D金属プリンターの導入実績は大学等研究機関を合わせても50社程度しかありませんが、将来的にはモノづくり全体の15%が3Dプリンターで実現できると言われています。デジタル倉庫もそんな時代の到来を見据えて開発したサービスです。2016年に20年ビジョンを策定し社員全員でモノづくりの新常識に挑戦することにしました。誰でも分かりやすい内容で短期ビジョンも策定し、着実に階段を昇りながら20年後をイメージできるように共有しています。また私自身、社員、家族、友達といった周りの人々に恵まれて、ここまで本当に幸せにやってこれたと感じています。社員にも幸せになってもらうため、常に夢を持ち続けること、そして自分のため家族のために働いて欲しいと伝えています。嬉しいことに毎日イキイキと働いてくれており、長く勤めてくれるスタッフも多いです。
育成への取り組み
製造業には、いかに低コストでお客様のご無理を聞けるかという「現場のルール」のようなものが存在しています。これが当たり前になると、せっかくの技術にも付加価値が付かず見積金額だけでしか判断されない商売になってしまいます。私たちのモノづくりは、違います。そのこだわりをご理解いただくために当社では、見積りの前に「提案書」を提出する取組みを行っています。従来の生産方法・コストに加え、3D金属プリンターを活用した場合の生産方法・コストを比較提示するなど、真の顧客利益を考えた提案をしていますので、社員もどんどん自分の仕事に誇りを持ち自信をもって付加価値の高い仕事を提供できるようになっています。もちろん3Dプリンター利用者試験、3DCAD試験など技術力向上も惜しみません。なんと1級の試験で満点を出した社員が2人もいるんです!これからも社員が誇りを持って働ける会社創りを目指していきたいと思います。