お客様もスタッフも家族のように迎え入れる
スタッフに対して、日頃から私が伝えていることは「自分の家族や友人をおもてなしするように、お客様を迎えてほしい」ということです。大切な人に料理を食べてもらう時、自分が自信を持ってオススメ出来るものしか出せないと思います。「この日本酒、実はうちのチーフがお手伝いに行っている酒蔵さんのものなんです」とか「この刺身は、きのう料理長自ら釣ってきた魚なんです」など少しでも自分たちが提供しているものについて説明できたら嬉しいですよね。お客様には、お店にいる時間とお料理、お酒を楽しんでいただいて、気軽にふらっと来れるようなお店にしたいです。そんな居心地のいい空間を創っているスタッフたちは私にとっても家族のようで友人のような存在です。コミュニケーションは大切にしていますし、仕事の後に飲みに行くこともあります。ただの仕事仲間ではない、そんな関係性が出来ているからこそ仕事中も抜群のチームワークです。
「自分で考えるいい接客」が「愛されるお店」を創る
当店にはマニュアルはありません。基本的なことは教えますが、やはり大切なのはおもてなしの気持ちですからスタッフ自身が感じる「いい接客」を自発的にするように言っています。この自由さが、逆にスタッフそれぞれが接客について考えることに繋がり、スタッフ同士だけでなくお客様との間にコミュニケーションが増えています。中には、休みの日に常連のお客様と飲みに来るスタッフもいれば、自分でもお酒をオススメできるようになりたいから教えてほしいと言うスタッフもいます。私も教えがいがありますし、時間が合えば試飲会に連れて行ったりもします。こうやって若い子でも日本酒や焼酎に興味を持ってくれる子が増えると嬉しいですね。こんなスタッフがどんどん増えてくれると、私たちの目指す「お客様に愛されるお店」にどんどん近づいていきます。私の想いだけではなかなか難しくても一緒に叶えてくれるスタッフがうちにはたくさんいるんです。
かんばん娘のここが好き
アルバイトの吉田です。私はもともと、お客さんとしてここに来ていました。でもこのお店の雰囲気や、お料理とお酒の美味しさに惚れ込み「ここで働かせてもらえませんか?」と言ったのが始まりで、快く受け入れてもらえました。個人店ならではのこじんまりとしたお店なのでお客様とお会話も多く、“接客”をしているな、と感じます。チーフに並べるくらい、お料理に合わせたお酒をオススメできるようになるのが今の目標です!