当社の特徴と今後の事業展開
昭和13年、前身である牛窪鉄工所の創立から当社の歴史は始まります。当初は農業機械を製造していましたが、戦後は食の時代が来ることを予見し、氷削機やケーキ用ミキサーの製造を開始。そこからミキシング技術を追求し続け、今では業務用ミキサーのリーディングカンパニーとして国内外で認知されるようになりました。今後は海外企業とも提携し、ハード・ソフトの両面で「食を創造する」システムの提案ができる企業を目指します。
人材に対する想い
当社は単に機械を製造・販売する企業ではなく、食品加工を「システム」として捉え、ハード(機械)・ソフト(製菓・製パン技術)の両方から、総合的にクリエイティブな提案を行える会社を目指しています。社員に心がけてほしいのは、お客様の立場で本当の目的が何なのかを想像し、それに自分たちはどうすれば寄与できるのかを考えるということ。お客様の目的は、機械を買うことではありません。当社の機械を導入することによって、新しい商品が作れるようになったり手間や時間が減ることで、会社を繁栄させることが本当の目的。それを理解して真摯に寄り添えば、機械は自ずと売れるはずなのです。簡単なことではありませんが、ぜひこの考え方を持って仕事をしてほしいと思います。
育成への取り組み
私は大学を卒業してすぐこの会社に入って2年目には専務、29歳で社長就任と若くして社員を引っ張っていく存在となることを求められました。そんな経験から、人が成長するために必要だと感じたのは「人脈」と「勉強」です。そのため、本社にあるCAP(Creative Aicoh Plaza)というショールーム兼イベントホールで食品製造や経営に関するセミナー・勉強会を定期的に開催し、社員にも積極的に参加してもらっています。また、埼玉県蕨市の商工会議所の会頭として、高齢化が進んで後継問題に悩まされている地方中小企業の支援や、地域を活性化するためのプロジェクトなどを通して、自社だけでなく蕨市という地域での人材育成にも取り組んでいます。