当社の特徴と今後の事業展開
介護・療育事業を中心に事業を手掛けています。中でも特徴的なのは「泊まりも出来るデイサービス」。今まであった10~17時のお預かりでは、都心で働くご家族は仕事との両立は難しい。だから年中無休、20時までの延長も2泊3日も可能という形を実現しました。また、最近では学芸大学と協力し1Fにデイサービス2F発達障害児と高齢者が交流する都内初の多世代共生型デイサービスという珍しい取り組みにも挑戦しています。
人材に対する想い
私は元々介護畑の出身ではなく、セブンイレブンやコンサルティング会社を経験し、現在の会社を立ち上げました。だから介護業界の常識を新しい角度で見つめ直すことが出来ているのではないかと思います。例えば、デイサービスで当たり前と言われていた体操やレクですが、「みんなと一緒に幼稚なことをさせられるから嫌だ」という人も多いのです。確かに、自分が高齢になった時、子どものようなことをやらされるのは恥ずかしいという気持ちが良くわかりました。だからスタッフにも今までの常識にとらわれず、自由な発想をしてもらうようにしています。たとえば、ゲストが昔に住んでいた街にドライブする。元主婦の方と一緒に相談して食べたいメニューを作ったり、回転寿司を食べに行ったこともあります。大事なのは相手の事をよく知り、想像して提案すること。90歳前後の方に「やりたいことないですか?」と聞いても、大抵のことはやりつくしていますから。
育成への取り組み
私たちの施設では「スタッフの子連れ出勤OK」にしています。子どもがいるデイサービスは珍しいのですが、高齢者の方にとっても子どもと触れ合う時間というのは、想像以上に力を湧き出させるものだと実感しています。例えばリハビリでは1kgのもダンベル持ち上げられないおばあちゃんが、10kgの子どもをニコニコしながら抱っこしたりするのです。実は、介護や医療の現場に子どもを入れることは業界ではタブーと言われてきました。感染リスクや転倒リスクもあるというのが通説だったのです。でも、家庭で考えた時「リスクだから孫に会わせない」という家族はいませんよね。うちの場合はどちらが利用者様のためになるかキャストが前向きに考えてくれる、そしてキャストが「やりたい」ということは基本的にNoと言わない。だから、業界の常識にとらわれない人材が育っていくのではないかと考えています。