
当社の特徴と今後の事業展開
1873年(明治6年)に渋沢栄一が「製紙および印刷技術は文明の源泉」として設立した抄紙会社(現:王子ホールディングス)を起源とし、150年以上の長きにわたり製紙業を中心に事業を拡大してきました。当社は、国内企業として最大級となる、63.6万ha(東京都の面積の約3倍)の「王子の森」を国内外に保有・管理し、豊富な森林資源を育んできました。森林資源は、従来の化石資源とは異なり、再生可能な資源です。「森を育て、森を活かす」ことで、持続可能な社会づくりに向けた、リーディングカンパニーとしての社会的使命を果たしていきます。この方針を軸に、事業分野を紙製品の製造から、さらなる多角化を進めています。具体的には、SAF(カーボンニュートラルで持続可能な航空燃料)やプラスチック代替素材など、化石資源に代わるサステナブルな原料として、木質資源を活用する事業を推進しています。
また、当社は国内事業にとどまらず、海外市場にも積極的に進出しており、中国、東南アジア、北米、南米、オセアニア、ヨーロッパとグローバル展開を加速してきました。その結果、現在では海外の従業員の数が国内を上回るほど、グローバル企業としての地位を確立しています。(連結従業員数 39,136名 うち海外従業員比率58.5% (2025年3月末時点))

採用したい人物像
全従業員に共通して求める資質は、まず「誠実さ」です。これは、責任感を持って物事を最後までやり切る力や、周囲と協力しながら仕事を進める協調性を含みます。併せて重要視しているのが「謙虚さ」です。常に学び続ける高い成長力と、多様な人々を受け入れる共感力・包摂力は、今後グローバルに展開していく当社にとって欠かせない要素であると考えています。
こうした資質に加え、当社が推進する事業領域、事業構造の転換に意欲的に取り組める人材を求めています。DXをはじめとした新しい発想・技術を現場で活用しようとする姿勢は、全社的な構造転換の推進には不可欠です。また、当社はグローバル人材育成にも力を入れており、「誠実さ」と「謙虚さ」を活かし、国境やカルチャーの壁を乗り越え、海外で挑戦する高い意欲も重視しています。さらに、従来の「プロダクトアウト」的な発想から脱却し、お客様のニーズやマーケットを深く理解し、自ら新たな価値や市場を切り開くことができる営業人材にも期待しています。
選考で見ていること
当社の選考では、応募者が企業や事業内容を深く研究し、当社に関心があるかという点を重視しています。併せて、会話のキャッチボールを通じて、応募者の内面にある資質を多角的に見ています。特に、質問に対する回答がその場しのぎではないか、といった点を注視しており、単なる面接対策やパフォーマンスの良さだけでなく、真摯に答えようとする姿勢と、物事を深く考える力があるかどうかを評価しています。
これから当社に入社する方には、所属部門にとどまらず、異なる部門との連携や新たな分野へのチャレンジを歓迎します。自身の経験や知見を活かし、新しい取り組みに挑戦する積極性や柔軟で多角的な視点を持ち、横断的な仕事に関わる高い意欲を期待しています。

私が入社を決めたワケ

入社後は北海道の王子製紙苫小牧工場でプラントエンジニアとして4年勤務し、最前線の現場で製紙の技術を学びました。現在は新設された部門に異動し、製造現場のDX推進事業に携わっています。現場の省力化や、長年培われてきた技術を後の世代に残すためにも、使命感を持って日々の業務に取り組んでいます。将来的な目標は、東南アジアをはじめとする海外で、エンジニアとして活躍することです。まだ学ぶことは多いと感じていますが、まずは目の前の仕事に全力で取組み、海外でも通用する実力を確実に身につけていこうと考えています。

