当社の特徴と今後の事業展開
当社6店舗は全て賑やかな百貨店やオフィスビルにありますが、各店内では140年前から続くそば作りを行ない、その技術を土台にイマドキなメニュー展開をしているのが最大の特徴です。今後は既存6店舗の「味」と「おもてなし」を更に強化し、どんな時代でも乗り越えられる強固な経営基盤を築きながら、新規店舗の開発にも取り組んでいきたいと考えています。
人材に対する想い
会社は、社員一人一人の舞台だと思っています。人には得手・不得手が必ずあり、私は【得意なこと=好きなこと】だと思いますので、その社員が得意なことを活かせる場所を提供するのが社長の責務だと考えています。まず仕事の基本や製法を丁寧なOJTでしっかり学び、その後、一律に「新人だから〇〇だけやっていなさい!」という指導はありません。『人が環境を作り、環境が人を育てる』をモットーに、社員には「自分はここで何が出来るのか」を考えてもらい、それを店長や皆で応援する職場環境を作っています。初めは小さな仕事で良いのです。そのおかげか『大和芋の皮むきは自分が一番早い』『そばつゆなら誰にも負けない』『天ぷらなら〇〇さんだよね!』という声を頻繁に耳にしますが、これほど嬉しい声はありません。
育成への取り組み
当社は「のれん分け制度」という独立応援の風土がある為、例え将来、独立したり他の飲食店や別業界に転職しても「さすが、やぶそばの人はすごい!」と言われるような人材、つまり、社内でいかに役立つ社員になるかではなく《料理人かつ社会人として、どこにでも通用する一流人になる》ことを目指しています。実は当社は「出戻り社員」が多く「他社で働いて初めてやぶそばの仕事が本物だとわかった」「他店のやり方では物足りなかった」という理由がほとんどです。その為、研修も「本物志向」で、例えば【ワサビの収穫体験】【そば粉の工場見学】【競合店への試食会】など、5感で学び、自身の肥やしとして刻まれる体験型にこだわっています。また店舗会計の座学やディスカッションの場も設け、社会人としての育成も欠かせません。6店舗から社員達が定期的に集合し、交流も兼ねた育成プランニングは、社内でも最優先される企画になっています。