「蕎麦のように細く長く」愛され続ける煎餅屋
松崎煎餅は200年以上続く煎餅屋でございます。銀座の街で商売を始めてから150年余りの月日が経ちました。昔からお客様目線を第一に、お買い上げいただく大小にかかわらず、日ごろから慕って下さるお客様を大切にしてきました。今でも変わらずうちの煎餅を愛し続けてくれているお客様のためにもこれからも「松崎煎餅」という煎餅屋を長くずっと続けていきたいと思っております。
変化を厭わず前向きに
「煎餅屋」をずっと続けていくためには移りゆく時代、変わりゆく世の中に対応し、変化していかなければなりません。かつて、季節感のない煎餅に絵柄を入れ、花鳥風月を表現することでお客様に新楽しみを提供しうたように、常に時代の変化に合わせた提供価値を生み出していく必要があります。私自身「大切なのは結果」だと考えております。しかし、結果はとにかく物事を始めてみないことには出てきません。ですので、ある程度のものはまずはやってみるようにしています。そして、今後は日本の良さをもっと海外に伝えいかなければならない時代になってきています。そのような時代の中で松崎煎餅で働く従業員の皆には失敗を恐れずに様々なことにどんどんと挑戦していってほしいです。「時代や環境の変化を厭わずに前向きに取り組む」ということがその後の良い結果へとつながっていくと私は信じています。
育成への取り組み
松崎煎餅では必ずと言っていいほど店頭にて販売を経験し、煎餅やあられ、おかきの知識を身に着けます。使用しているお米や醤油などの商品の原材料についての知識はもちろん、来店して下さるお客様やお客様の生活を知るといった意味でも店頭に立つことはとても重要です。空調機がない時代には夏場は暑く、塩分不足になりやすいので煎餅の塩分量は増やしていました。お客様の生活に寄り添った煎餅を提供するには店頭での経験は欠かせないのです。また新人は目の前にあることから順番に「とりあえずやってみる」ということを基本としています。本店や百貨店など販売員として店頭に出る際の研修などはありますが基本的にはOJTです。実際に業務に取り掛かりながら学ぶということは成功でも失敗でもその経験から多くのことを学ぶことができます。その中で「興味を持って楽しく取り組む」ことが物事の奥行きを知る一番の方法であると考えております。