当社の特徴と今後の事業展開
当社は掛け軸や屏風などの表具店として1946年に創業しました。高度成長期の住宅着工戸数の増加を見越して襖の量産を手掛け、洋室化が進むことを見越し建具(ドア)を手掛けるなど、時代の流れを汲んだ事業展開をしてきました。私の代ではBtoCビジネスに注目し、10年前より通販サイトを展開しています。寸法を測るだけでリフォーム用ドア、襖が購入でき簡単に設置できるシステムがDIYブームも追い風に人気沸騰中です。
人材に対する想い
創業時から代々受け継がれている想いは、「感謝を大切にする姿勢」です。工場でみんなで襖を作り現場でみんなで設置して1日の仕事を終える、職人の世界はお互いを尊重しあってこそ仕事の質が向上すると信じてきました。おかげさまで、お客様からは品質だけでなく納期対応など社員の人間性や企業姿勢も高く評価を頂けており、長年培ってきた何よりの強みと自負しています。しかし一方で、ECサイト運営など事業が多角化する中では、1日の大半をPCと向き合う仕事に従事する社員や別拠点に営業として勤務する社員など職域が広がることで、皆が同じリズムや環境で仕事することが難しくなってきました。たとえ会社の事業モデルが変わっても、社員の意思疎通や企業理念の浸透は創業時からの想いを承継し、社員全員で成長企業を実現できる組織づくりこそ最も大事な社長の役割だと思っています。
育成への取り組み
社員のコミュニケーションを円滑にするために、SNSを活用した社内コミュニティを開設します。それをきっかけにスマートフォンを職人含め社員全員に支給しました。社員がどこにいてもITを活用することでタスク管理方法など働き方やコミュニケーションの在り方が進化すると期待しています。また社外研修を積極的に行うことで自分自身や自社を俯瞰的に見る機会を与えています。地域との交流イベントへの参加や同業他社との社員トレード研修など、社外のことを知ることで刺激を受け、多くの成長の種を見つけられる場になるはずです。すべてが完璧な人間はいません。人によって得意・不得意があるので、まずは個々を理解し得意分野をいかに伸ばすことができるか、きっかけを与えていくことも教育です。普段から工場やオフィスをまわり積極的に社員と会話をしたり、定期的な個別面談でモチベーションの醸成を図るなど個性が活かせる環境づくりを目指しています。