当社の特徴と今後の事業展開
当社は1972年に創業し、今年10月に50周年を迎えるジャバラメーカーです。
創業当初のカメラ用のジャバラから医療機械や工作機械用のジャバラへ、さらにロボットカバーやソーラーパネルへと、コア技術を中心に同心円上に製品を開発・発展させてきました。今年は新たにフィルタ-事業への挑戦を行おうとしています。変化し続ける世界の中で、社訓である「温故知新」の精神で、変化の一歩先を行く製品を開発して参ります。
人材に対する想い
2005年に先代から会社を引き継ぎ、日々ビジネスづくりに取り組んできました。率先垂範型のリーダーシップを主流としていた中、働き方改革の影響もありコロナ禍直前までの2年半の間で本社スタッフが立て続けに退職する事態が起こりました。その時初めて、経営者であるにも関わらず、いかに自分が人材育成に関して向き合ってこなかったかを思い知りました。まずは社員と一緒にラジオ体操や朝礼に参加することから始め、社員の声に耳を傾けました。そうしてようやく、会社は社員や社員の家族が幸せになることに存在意義を求めることが最良であると気付いたのです。社員には、①ナベルの社員として自分にはどんな役割があるのか②自分の人生を何のために生きていくのかという2つの当事者意識を持つことを要望しています。また、最近は様々なご縁を頂き地元の高校で講演をさせて頂くこともあります。これも私の使命と捉え、全うしていきたいと考えています。
育成への取り組み
私自身が人材育成と向き合う元年として、「社長塾」を開催し始めました。カメラのジャバラからスタートした当社が、現在に至るまでどのように歩んできたのか、乗り越えてきた障壁やターニングポイントについてなど、毎回テーマを決めて話をしています。その中で私自身の気付きや学び、その時々の決断に至った心の作用なども話すことで、参加する社員に対して1つでも何かの気づきやきっかけになればと考えています。今はまだ私から社員へ一方的に話し社員のインプットに繋げていく段階ですが、ゆくゆくは社員同士でインプットした知識をもとに議論し、未来に向けての発想を広げるような場も作っていきたいと考えています。この取り組みを始めて感じているのは、「当社は今よりももっと良くなる」ということ。ナベルの未来が楽しみで仕方ありません。